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脚本:西園悟
絵コンテ:小島正士
演出:小坂春女
作画監督:森下昇吾 服部憲知

地獄少女 公式サイト「地獄通信」
各話紹介

地獄少女は放送直前にネットでビジュアルをみて気になってた作品。
放送も終了してからようやく見始めたが、あまり面白くない。
必殺のオマージュのOPから安っぽいし、(未見だけど)映画にもなった『スカイハイ』とそっくりの物語設定なので、二匹目のどじょう企画の粗製濫造アニメの匂いがぷんぷんしている。

アニメ放送に先行して連載されてる漫画版は少女コミックで、なるほど、道理でいかにも女の園で起きうる怨恨話が多いわけだ。

そのせいか、依頼者たちの復讐に同調できない。
相手を地獄送りにしたものは、その代償として地獄で永遠に文字通り地獄の苦痛を受け続ける。
どう考えても差し出す対価としては代償が大きすぎる。

実はそのへんがこの作品の一番のメッセージだとも思ってるんだけど、
それにしてもエンタテインメントとしてはみていてあまり気持ちのいい作品ではない。
そしてそれ以前に単調でどこか間の抜けた脚本が安っぽさ全開で、そろそろ視聴を断念しようかと思っていたのだが・・・

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12話の「零れたカケラ達」が、予想外に良い話だったのでギリギリで興味をつなぎとめられた。
そして続く13話。

10話あたりから、とってつけたように現れた地獄少女を追いかけるフリージャーナリストのキャラクターが、ここにきていきなりいい感じに機能しだした。
単調さで売るのは10話くらいが限界だと、最初から計算して構成していたようだ。
構成スタッフの手腕にいい感じに踊らされてるのが癪だが、
この13話のインパクトが大きくて、そういうの抜きに手放しで喜びたい。
見ててよかった!

13話の趣向からして、どっかからパクってきたようなあざとい内容だとは思うんだけど、
やっぱ見たいものを見せてくれて、ここまでちゃんと作ってくれてるのだから作品として正しい。

ストーリーはいつもと趣向をかなり変えて、かなり過去の復讐が描かれる。
昭和25年だ。
そしてそれを通して描いているテーマは、復讐を遂げた者のその後の人生。
彼らは最後になにを得るのか。


絵は綺麗だし、演出もいい。
探偵もののストーリーの趣向も、細部までキッチリ気を配って、趣向の意図が統一されてる。
すべってない。はずしてないのだ。
最初の手がかりをたよりに、謎の糸がほぐれていく快感だけでもよくできている。
それにかぶさるように、依頼人の哀愁の色と、時代がかったセピア色が混合され薄いレイヤーのように全体を覆っている。

ミステリアスなイメージに貢献してる福元画伯の描く地獄少女の絵は『serial experiments lain』のキャラデザインで有名な安倍吉俊の手によるものだそうで、なるほどこの惹きこまれそうな艶っぽさはそのせいかと納得。

地獄に落ちることから逃れようと生きてきて、最後に朽ちようという寸前、
老人が最後に望んだのは地獄少女にひと目合うことだった。

そしてこのジャーナリストにバトンが渡される瞬間のカタルシス。
すべてが終わってから琴の音がかぶさるいつものエンディング。
ちょっと泣きそうになりました。
まさか地獄少女で感動するなんて。

地獄少女の目的などは現段階ですべて謎だし、いってしまえばスタッフも何も考えてないのだと思う。
しかし、依頼人の地獄送りを哀れんでいるように見える地獄少女と、依頼人の最後の物語は、
そんな理屈はどうでもよくなるくらいに美しい。
この物語を見るために、十話ほどの陳腐な物語があったのなら、その不満感も解消される。

正直言って前半があまりに陳腐だったので、後半戦も期待してはいないのだけど、
最後まで見るのは確実だ。こういう1本をだされたら。
あとがダメだったらそういう詐欺。
2006.04.12 Comment:2 | TrackBack:0
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