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脚本:高久進 演出:山吉康夫 作画監督:若林哲弘

今回、かなり見所の多い回でした。
そしてあしゅらファンには、垂涎の回といえます。

まず作画がハイレベル。
それも、あしゅら男爵の顔だけにすごい画力が集中してます。

男顔と女顔の違いがよくわかる優良作画



りりしいあしゅら様


戦闘中のあしゅら様



満足げなあしゅら様


ものうげなあしゅら様



うつむくあしゅら様


当時としては異様なほど、しっかりしたタッチで描かれた美麗な絵だと思います。
この前回の25話の作画(作監:森下圭介)がひどいものだっただけに、今回のあしゅらの顔のよさは目立ちます。
他の部分はそうでもないので、作監の若林哲弘というよりは、あしゅら男爵専門の原画マンが入っていたのだろうか・・・?
原画には作監のほかに須田勝と藤城儀一の二名がクレジットされてますね。
この中の誰かが犯人です。(スタッフリストを照合していけばいずれわかるでしょう)

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さて今回、ついにあしゅら男爵が、機械獣に乗って出撃です。
ついにあしゅらにスポットが当たる日がやってきました。
これがあしゅらの乗るダイマーU5。



ドクター・ヘル
「マジンガーZの強さは、兜甲児が操縦するところにあると俺はみた!」
「そこで俺はこの機械獣ダイマーU5を完成させたのじゃ」


たしかドクター・ヘルの一人称は「わし」だったと思ったのですが、今回はなぜか「俺」といってますね。
べつにいいんですけど。語尾が「~じゃ」なもんですから、
これでは無理して若作りしているおじいちゃんみたいです。

あしゅら男爵
「おっしゃるとおりでございます。ところでこのダイマーU5をいったい誰が操縦を」 


「お前じゃよあしゅら男爵」 
ドーン! 



 「ええっ・・!?」 

期待通りのリアクション芸は、もはやダチョウ倶楽部並。
しかし、いい顔するなあ、あしゅら。

ダイマーU5に乗り込み、光子力研究所を襲撃するあしゅら男爵。
研究所ではバリヤーを張ってこれを防ごうとします。

当時の小学生の流行語ともなった、「バリヤー!」は、研究所がマッハ機械獣ジンライの攻撃を受けたときにも登場してますが、このときはまだ電力の網が交差したような単純なイメージ。

今回からますますバリヤーが物質化した印象。
のちまで定着する、この鉱石的なビジュアルがすごいと思います。
『スタートレック』などの艦船が目に見えない防御スクリーンを展開するのと違って、(子供が見る番組なので理解しやすいようにしたのでしょうけど)物質でないバリヤーというものを、視覚的に擬似物質として表現したのが画期的だと思います。
『帰ってきたウルトラマン』にでてきたプリズ魔を髣髴とさせるシュールなデザインワークですね。

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その頃兜甲児と弟シローは、鶏小屋を襲う野良犬に悩まされていました。
ドロボー犬をバイクで追いかけていくとその先には・・・


すごいの出てきちゃったよ。

これは・・・この前年まで放送していた同じ東映作品の『アパッチ野球軍』に混じってても違和感ありません。

飼い主に捨てられ、子犬を育てている野良犬の境遇に共感したこの男、ボスたちをあっという間に片付けてしまい、兜甲児と対決します。

 「俺は兜甲児」
「西条だ。来い!」
 

やあやあ我こそはと、名乗りを上げてから戦いを始めるのは、まさにサムライです。

この戦いは、ダイマーU5の出現でいったんお預けになるのですが、マジンガーとダイマーU5の戦いのとばっちりで、野良犬は死んでしまいます。

この状況に目をつけたあしゅら男爵の計略によって、兜甲児は子犬殺しの汚名を着せられます。
そして、母犬の死に罪の意識を感じた兜は、言い訳もせずに西条の気の済むまでと殴られるのでした。
こういうところが、甲児くんカッコイイですね。

なぜかこのときのダメージで目が見えなくなってしまう兜甲児。
「たとえ見えなくても俺は行く。マジンガーZが俺を待っているんだ」
無謀と紙一重の勇敢さで出撃する甲児くん。

その姿が西条に感銘を与えたのか。
甲児の目の代わりとなった西条の導きで、あしゅらの乗る機械獣を倒すことができます。

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さて、反省会です。

「それにしても兜甲児は強い・・・奴はサムライじゃ」

この目を細めるあしゅらの演技がいいですね。




「沈着、冷静、いついかなる場合にも己を失わず、そして正義のためには潔く死ぬことのできる男のことじゃ。兜甲児は我々にとって恐るべき奴じゃ。そのことをよく肝に銘じよあしゅら男爵」


ドクター・ヘルの足元にひざまずくあしゅら男爵。
絵になります


「沈着冷静」というのは、「無謀」の別の言い方なのかと耳を疑ってしまいましたがw
高久進の”まとめ台詞”は有無を言わせぬ強引な説得力(?)があります。
高久先生が「冷静沈着」といったら、それは冷静沈着なんです。

あげ足とりはともかく。
兜甲児という人間が、自分に甘えを許さない、責任感の強い人であり。
勇敢で、逆境でも決して引かず臆さず。
己の信念にいつでも殉じる覚悟をもった「サムライ」だということは今回のエピソードでかなり印象付けられました。

今回、あしゅらファンにとっては、あしゅら様が機械獣に乗り、超美麗画で活躍してくれてニコニコしてしまうエピソードでしたが、それは番組視聴の本来の趣旨からズレまくってるので、
主人公兜甲児のキャラクターを描くという意味で、とても良い回だったと。
そういえるのではないでしょうか。

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それにしても西条というキャラは、あまりに面白すぎて、今回だけの登場というのがもったいない。
マジンガーZには、ボスというギャグメーカーはいても、クールでニヒルな二枚目キャラが存在しないので、
西条がレギュラーになれば、今後の展開にもからめて、かなり使えるキャラだと思うんだけど、この回だけなのが惜しい。
2005.10.14 Comment:2 | TrackBack:0
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