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ビデオに録ってあったリニューアル第一回の放送を見た。

問題の総入れ替えされた声優に関しては、そのうち慣れるだろうという予感は早くもある。
14歳のジャイアンが一番ハマってる気がした。
幼い中に凶暴さがある危うさが、まさにガキ大将ってかんじ。
三石琴乃ののび太のママは声に張りがあって良いと思う。
のび太もしずちゃんもスネ夫も無難なかんじ。

肝心のドラ役の水田わさびが、インパクトがないのが少し不安。
なんだろう、のぶ代の代わりなんていないのだから、かわいい感じにしたところまではわかるんだけど、それならとことん可愛くしてもよかったんじゃないかと。
少しダミ声入ってるのは逃げの人選って気がした。
ま、視聴者も演者も、慣れりゃこんなもん誰でもハマり役になるんだろうけど。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
それより、全面リニュってことで、声以外の絵や演出の部分に関しての評価がかなり僕としては高得点。
そもそも、'79年、僕が小学生やってたころからの長寿番組ですから、
もうあちこち制度疲労を起こしてる。

サザエさんもそうだけど、高視聴率のうえにあぐらをかいて、悪い意味でのマンネリを提供してきたスタッフ。

こういうとき
「マンネリをなめるな」と必ずいうのは漏れなく老人だ。

およそマンネリなどというものは、作り手の老人と視聴者の老人以外では取引が成立しない老人専売のものであって、サザエにおいてはどうかはしらないけど、子供番組においては悪だといっていいと思う。

定期的に世代交代がある子供番組の仕組みにおんぶにだっこで、
高齢化したアニメーターや演出家を食わせるための方便になってしまってる気がして、
子供番組に目を血走らせている僕も、もう10数年前からドラえもんが見ていられなかったし、実際時間の無駄なのでほとんど見ていない。
(リニュ直前の最近のドラはそうでないという声も聞くので、デジタル化してからの最近の事情はわからないけど)

番組初期からのチーフディレクターの芝山努は、当初はみずからの気合をいれたレイアウトをしてたり、若さもあった。
情熱と言い換えてもいい、それがドラにはずいぶん前からもう残ってなかった。
(僕は’92年ごろまでの劇場版はすべて観てます。F存命中の『アニマルプラネット』あたりで見限った)

いろいろ一般人には見えない事情もあるだろうし、芝山努のせいだけにしてはかわいそうだけど、もう少し早く後進に席を譲った方が国民的幼児番組である『ドラえもん』のためになったはず。

僕が知ってる数年前のドラはすでに末期を迎えて久しかったと思うが、
もうあのドラはのぶ代の擦り切れた声や野村道代のしゃがれた声とあいまってか、老害の生み出した産業廃棄物にしか思えなかった。

子供に夢を与えるはずの番組が、逆に子供から夢を搾取してた気がするのだ。
何も知らない子供にはなにを与えてもそりゃ新鮮だろう。しかしそれを是とすることこそが、まさに子供だまし。
初心を忘れた残骸でしかないものが未来や夢を語るとは笑止だ。
今回のリニュは遅すぎた決断だったかもしれない。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
さて、一新された絵を見ても、イメージが旧来のテレ朝の看板のドラえもんとは違うことがわかる。
原作絵っぽいのは僕はありです。

原作至上主義といわれればそれまでだし、最近流行の原作絵リメイクは食傷気味ってのはあるけど、原作の絵じゃないとダメな古株作家がいるのも事実。
藤子Fはそういう類の「絵」で惹きつける漫画家だった。
新作絵は、彼の豊かな表現力がそのまま伝わってくることがなにより快感。

旧来の絵は僕は面白みがない優等生的な絵に思えて嫌いでした。
新しい絵は、とくに女性をかくときの横顔の線が途切れてるところがすごい。
PCで彩色してるからセル画時代よりかえって面倒な作業になるはず。
これは藤子絵のもつエロティシズムを認め、敬意をはらったからだと思いたい。
こういう省ければ省けるところに手間をつかってる攻めの姿勢がうれしい。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
地味にすごいと思ったのが3話目のラストシーンでさりげなく使われていた背景のCG。
のび太の住む町全体が完全にCGでモデリングされてるのだろうか。

今回ざっと見た感じでは、CGモデルを使用した背景はこの3話目のラスト部分以外にはなく、つまらない路地の背景まで一枚一枚描かれていたようだが、実際は動かない一枚絵でこそ、このCGモデリング作業があとあとまで威力を発揮するはず。

この手法を使えば、今回の使い方のように一人称視点での移動が表現できるだけでなく。
あらゆる角度の背景を瞬時に人物にあわせることができて、コストや作業時間的にもメリットがあるんではないかと。

しかしそのぶん人件費のリストラが進んでるという予想もつくので、今回の声優監督ともどものリストラ劇とも奇妙な符合をするようでぞっとする部分がないではない。

しかしこのCGの出来は、数年前ジブリがやっていたのに匹敵する違和感のないもの。
そういや前述の線画の途切れ方もジブリの専売特許だったな。

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驚いたのは1話目と3話目の絵コンテのクレジットに米たによしともの名前があったこと。
監督した代表作が、超(トンデモ)熱血ロボットアニメ『勇者王ガオガイガー』という異色演出家だ。

この人を記念すべき第一回に登用したのは正解だったと思う。
もう米たにがチーフディレクターでいいんじゃないかと思うくらいだ。
米たにの担当した1話目と3話目は、2話目にくらべて、明らかにテンポなどのノリがいい。
ドラやのび太の小気味良いリアクション芸をみてるだけで、いままでのドラ演出家がどれだけ安住のうえにあぐらをかいてたかを思い知る。
アニメは視聴者との格闘だ。
旧作で降板したスタッフは、お疲れ様とかいって新作を見ながら「若いもんもやるねえ」とかいって酒を飲んでないで、格闘的演出作法で子供と格闘したであろう米たにの絵コンテの出来上がりを見て、自らのこれまでの卑しい仕事を恥じてください。

そしてですね。
3話目の「思い出せ! あの日の感動」というエピソード。
そしてこれにでてきた「はじめてポン」という道具
これがリニュ一発目のSPにでてきたのは恐らく偶然じゃないだろう。

はじめて見たかのような感動を、視聴者に与えたかった。
そういう新スタッフからの挑戦状だと僕は受け取りました。

もう長期登板が完全に決まってる作品であるので、新スタッフもスタミナを考えちゃうでしょうが、
10年後のことは考えずに、持てる力の限りをフルに使って、原作を消化していって欲しいです。
そして力尽きたら老害を起こす前に身を引いて後進に席を譲ってください。
ドラは国民みんなのものなのですから。

PS:関係ないけどいまIMEで記号を探してたらドラっぽい顔文字ができた。
(ΘÅΘ)

2005.04.23 Comment:0 | TrackBack:1
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