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去年録画したものをようやく見終わった。
はっきりいって、たいした話ではない。
見返す価値もない。

しかし見終わってみると、この録画を消してしまうのが惜しい気がする。
なんでかというと、名護啓介が魅力的だからだ。
この作品はもうそれに尽きる。

名護啓介は、嫌味な男を魅力的に書かせたら世界一の脚本家、井上敏樹の数十年のプロ生活で身に着けた技巧が詰まったようなキャラクター。
だからといって、キャラに情念や愛情こもってるとか、そういったことは感じない。

過去と現在が同時進行でクロスする物語という新しい挑戦のほうにエネルギーを使っていたためか、
むしろメインの物語の蚊帳の外にいた名護啓介の描写には、おざなりなルーチンワークの手触りを感じる。
バウンティハンターの設定や、ボタンを集めてるとことか、親父との確執のあたりは完全に設定先行のとりあえずな布石で、全然回収できてないし。
物語を盛り上げる方向としては失敗だらけ。

しかしそんなだらけた脚本なのに、一番大事なとこは外してない。
名護が出ているとき、画面には華があるのだ。

井上敏樹はもう、自動書記で書いてるね。
完全に自分のフィールドで、自分の得意技を、鍛錬で鍛えぬいた脳みそで正確に結果をアウトプットする。

名護啓介のキャラ付けや、それを表した行動には、そういう匠の熟練した技の心地良さを感じる。


井上の作ったイヤミキャラは、イケメンの本来持ってる素質を引き出す力があると思う。
この役をやってるのは加藤慶祐さんというんですか?
名護になりきっているときの彼は本当に輝いていると思う。
元が素晴らしいのもあるけど、彼の憂いのある魅力を引き出したのはやはり名護のキャラクターだ。



反面、この作品のもう一人のイヤミキャラ。
紅音也のほうはちょっとスベってるように感じた。
ナルシストという意味では名護と同じなのだけど、名護のほうは弱さとそれに裏打ちされた人間味を描けている。

紅音也の位置づけは重要だっただけに、その重要なポストにふさわしいキャラではなかったように思う。
彼のワガママな行動を説明するための「本当に自由な人」というキャラ付けも説得力に欠けた。
キバの登場キャラクターたちには全体的に自動書記な感覚が漂ってるので、
そういう意味では、ナルシストキャラの新パターンであり、新しい挑戦でもあった紅音也よりも、得意技を凝縮させた名護啓介のほうが上手く仕上がってるのは当然といえる。

2009.10.22 Comment:0 | TrackBack:0
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